けれど、そのあと魔王様は真剣な顔をして『その代わり、』と私に言い含めた。
「ミクルは絶対に、僕かリナのそばにいること。これは何があっても絶対に守ってね」
「わかりました!」
安全確保のために。
だけどそれだけじゃない。
それと、仲睦まじいところをしっかりアピールもするためにも!
私は着席すると、会場を見渡した。
今日の謁見の間は、召喚の儀式がおこなわれたときと違って、垂れ幕や花で飾られている。
といっても、『今からお葬式があるんですか?』という雰囲気。
とてもではないけれど、誕生日祝いには見えない。
垂れ幕も黒。花も黒……
そういえば、黒い花って初めて見るかも。
人間界では、濃い紫とか濃い赤とか、黒っぽい花しか見たことがない気がする。



