召喚された魔王の花嫁…が私って本気ですか!?


何で? どうして?


魔王様なりに説明してくれたはずが、余計にわからなくなってしまった。


私は改めて魔王様を上から下まで眺めた。


私の視線に気づいた魔王様は、にーっと犬歯を私に見せてきた。


「ほら、僕って、自分に相応しい花嫁として人間のミクルを召喚しちゃうぐらいだし」


魔王様が『ふふっ』と笑った。


ドキッ……ドッ、ドッ、ドッ……


あっ、また持病の動悸が……!


至近距離でそのセリフとその笑顔を投げられるのは、とてもじゃないけれど耐えられない!


鼓動に合わせて、全身が、それこそ頭の天辺から指先までが脈打つ。


身体中の血流が暴走し放題!


魔王様の笑顔は、致死性のある魔法なんじゃないの!?


私は密かにそう疑っている。


私にわざとそういう魔法をかけていたりして……


「ん? どうかした?」

「いいえ! 何でもありませんっ」

「そう? ……おっと、もうこんな時間だ。今夜も短い時間だけど、そろそろデートにいこうか?」

「あっ、はっ、はあい!」