そして、そのときは訪れた。圓岡の彼女が出勤するために、マンションの出入り口から姿を見せたとき、カーテンから明かりが漏れていた。この半年間で、そんなことはなかった。溝内は竹田に待機させ、すぐにマンションに向かった。もちろん、マンションはオートロックで専用の鍵がなければ入れない。溝内は大家が住む階の部屋番号を押した。
「はい」
 その返事と共に、溝内は警察手帳が見えるように、カメラの前に向けた。