アンハッピー・ウエディング〜前編〜

「そう…。…良かった」

母さんは、心底ホッとしたようにそう言った。

心配かけて、大変申し訳無い限りである。

「だから、何も心配しなくてもだいじょう…、」

「あとは…ご飯をもっと…まともなものを食べてくれたら良いんだけど…」

…母さん、切実な顔でそう呟いていた。

違うんだよ。それは誤解であって。

「…大丈夫?何か食べるもの、送った方が良い…?」

「…誤解なんだって…」

この野郎、寿々花さんが変なお土産買ってくるから、母さんにこんな誤解を…。

いや、そうじゃない。俺が素直にそうめんを作ってたら、こんなことには。

母さんに、余計な心配をさせてしまった。