「…?今は人間じゃないの?」
きょとん、と首を傾げる寿々花さん。
良いって、相手にしなくても。どうせいつもの中二病だから。
「そうですよ」
「じゃあ何なの?…人造人間?アンドロイド?」
「いいえ、僕は邪神の眷属です」
ドヤァ、と中二病設定を披露していた。
あんたは本当…恥ずかしげもなく…。
「じゃしんの…けんぞく?って何?」
当然の疑問である。
百人が聞いたら、百人が首を傾げるに決まってる。
「この世の暗黒を統べる神、邪神イングレア様の忠実なる下僕のことです」
「神様のしもべ?…なんだか凄いね」
「でしょう?」
「しもべって何するの?」
寿々花さん、聞かなくて良いって。
寿々花さんが興味津々で聞いてくれるものだから、乙無が止まらない。
「イングレア様がこの世界に再臨される手助けです。世界を回り、罪の器を満たすことによって、それをイングレア様のお力に変えるんです」
「ほぇー。何だか凄いねー」
「まぁ、並の人間には出来ないことですからね」
ムカつくドヤ顔してんなぁ。乙無。
寿々花さんが真面目に相手してくれるのが、余程嬉しいと見える。
いつもなら、俺と雛堂に適当にあしらわれてるからな。
「私もじゃしんのけんぞく、やってみたい」
やめとけって。
寿々花さんまで「邪神イングレア様が〜」とか言い出したら、俺はどうしたら良いんだよ。
「有り難い申し出ですが、誰にでもなれるという訳ではないんですよ」
「そうなの?」
「えぇ。イングレア様の眷属になるのは、この世に絶望した人間が、イングレア様に人生最後の選択肢として、イングレア様の血を頂いた者です」
「ほぇー」
「誰もが、その血に適合出来るとは限りません。99%適合せずに、神たる血の力に呑まれて即死します。神の下僕に選ばれた人間だけが、血に適合し、邪神の眷属となることを許されるのです」
「わー。すごーい」
…はいはい、って感じだけどな。
必死で考えたんだろうなぁ。その設定。
設定資料集とか作ってそう。俗に言う中二病ノートだな。
「あなたもいつか、人生に絶望し、かつイングレア様に最後の選択肢を与えてもらって、その血に適合することが出来れば…。いつか、僕の同類になれるかもしれませんね」
「うん、頑張るー」
頑張らんで良い。
「…なんつーか、無月院家のお嬢様って聞いて、凄い賢い高嶺の花だと思ってたけど」
目をキラキラさせて、乙無の中二病設定を聞く寿々花さんを見て。
雛堂が、俺の耳元でポツリと言った。
「…意外と天然入ってたりする?」
「…偏見で人を判断するな、ってことだ」
お嬢様だからって、皆が皆賢くて高飛車で、高嶺の花だとは限らないぞ。
寿々花さん見てると、つくづくそう思うよな。
きょとん、と首を傾げる寿々花さん。
良いって、相手にしなくても。どうせいつもの中二病だから。
「そうですよ」
「じゃあ何なの?…人造人間?アンドロイド?」
「いいえ、僕は邪神の眷属です」
ドヤァ、と中二病設定を披露していた。
あんたは本当…恥ずかしげもなく…。
「じゃしんの…けんぞく?って何?」
当然の疑問である。
百人が聞いたら、百人が首を傾げるに決まってる。
「この世の暗黒を統べる神、邪神イングレア様の忠実なる下僕のことです」
「神様のしもべ?…なんだか凄いね」
「でしょう?」
「しもべって何するの?」
寿々花さん、聞かなくて良いって。
寿々花さんが興味津々で聞いてくれるものだから、乙無が止まらない。
「イングレア様がこの世界に再臨される手助けです。世界を回り、罪の器を満たすことによって、それをイングレア様のお力に変えるんです」
「ほぇー。何だか凄いねー」
「まぁ、並の人間には出来ないことですからね」
ムカつくドヤ顔してんなぁ。乙無。
寿々花さんが真面目に相手してくれるのが、余程嬉しいと見える。
いつもなら、俺と雛堂に適当にあしらわれてるからな。
「私もじゃしんのけんぞく、やってみたい」
やめとけって。
寿々花さんまで「邪神イングレア様が〜」とか言い出したら、俺はどうしたら良いんだよ。
「有り難い申し出ですが、誰にでもなれるという訳ではないんですよ」
「そうなの?」
「えぇ。イングレア様の眷属になるのは、この世に絶望した人間が、イングレア様に人生最後の選択肢として、イングレア様の血を頂いた者です」
「ほぇー」
「誰もが、その血に適合出来るとは限りません。99%適合せずに、神たる血の力に呑まれて即死します。神の下僕に選ばれた人間だけが、血に適合し、邪神の眷属となることを許されるのです」
「わー。すごーい」
…はいはい、って感じだけどな。
必死で考えたんだろうなぁ。その設定。
設定資料集とか作ってそう。俗に言う中二病ノートだな。
「あなたもいつか、人生に絶望し、かつイングレア様に最後の選択肢を与えてもらって、その血に適合することが出来れば…。いつか、僕の同類になれるかもしれませんね」
「うん、頑張るー」
頑張らんで良い。
「…なんつーか、無月院家のお嬢様って聞いて、凄い賢い高嶺の花だと思ってたけど」
目をキラキラさせて、乙無の中二病設定を聞く寿々花さんを見て。
雛堂が、俺の耳元でポツリと言った。
「…意外と天然入ってたりする?」
「…偏見で人を判断するな、ってことだ」
お嬢様だからって、皆が皆賢くて高飛車で、高嶺の花だとは限らないぞ。
寿々花さん見てると、つくづくそう思うよな。


