アンハッピー・ウエディング〜前編〜

帰宅後。

俺はキッチンに立って、黙々と今夜の準備を始めた。

夕方頃に雛堂と、多分乙無も来ることになったから。

それまでに、ある程度準備しておかないとな。

りんご飴の作り方は、ネットで調べた。

食紅が家になかったから、いまいち屋台っぽくはならなかったのだが。

まぁ、一応味だけは普通のりんご飴なんじゃないだろうか。…多分。

これで、寿々花さんの機嫌が直れば良いのだが。




で、迎えた夕方5時。

「おーい星見の兄さん!来たぞコラァ!開けろコラァ!」

「賊じゃないですから」

インターホンを連打する雛堂と乙無…改め。

賊が二人やって来た。