その後。
二人の自称アンドロイド、その保護者である青年に別れを告げ。
俺と雛堂と乙無は、他のクラスメイトと合流した。
『見聞広がるワールド 爬虫類の館』を後にした俺達は、すぐ近くにある公園に向かった。
その公園の広場で、お待ちかねのお弁当タイムである。
「は〜!やっと弁当の時間だー!」
心から嬉しそうに、歓声をあげる雛堂。
俺としては…若干、緊張の瞬間なんだけどな…。
「しかし、あっち〜よな…。さっきまで涼しいとこにいたから、余計暑いわ」
「仕方ありませんよ。ロビーでお弁当食べる訳にはいきませんから」
「…だよなぁ」
今頃寿々花さんのクラスメイト達は、船の中のレストランで、優雅にフルコースを頂いてるんだろうなぁ。
そう思うと、炎天下の下、何もない公園の原っぱで弁当を広げている俺達って、一体。
あぁ、もう考えないでおこう。
「さぁ、星見の兄さん。いや、星見の母さん。お弁当プリーズ!」
「…分かってるよ。ちょっと待てって」
まずはビニールシートを敷いて、そこに座ってからだ。
あと、母さん言うな。
「…あんまり期待するなよ?」
「大丈夫大丈夫。めちゃくちゃ期待してるから」
何が大丈夫なんだよ。
どんな贅沢な弁当を作ってきたんだと期待してるのかも知れないが、普通の弁当だからな。
幻滅しても知らないぞ。責任取れないからな。
「弁当箱なかったから、タッパーなんだけど…。はい」
雛堂と乙無に、それぞれ透明なタッパー入りのお弁当を差し出した。
しこたま保冷剤入れてきてて良かった。
「あざっす!ごっつぁんです!」
「ありがとうございます」
あと、箸もないから割り箸な。
「やったぜ。手作り弁当なんて、小学校の時以来じゃね?」
「僕は、記憶にある限り初めてですね。遥か昔、僕がイングレア様の眷属になる前…人間だった頃以来だと思います」
「これが、女子の手作り弁当だったら完璧だったんだけどなー」
悪かったな。女子じゃなくて。
男子が弁当作っても良いだろ。時代はジェンダーフリーだ。
「まぁ良いや。今この瞬間だけは、星見の兄さんを女子だと思うことにしよう。可愛い女子」
「つまんないこと言ってないで、早く食えよ」
「はいはい、食べる。食べるって」
パカッ、とタッパーの蓋を開ける。
緊張の瞬間だな。
「うっひょー。そんじゃいただきまーす」
「どうぞ…」
雛堂は割り箸を割って、がっつくように弁当を頬張っていた。
清々しい食べっぷり。
…喉に詰まらせるなよ。
「うん、美味しい。食べ物に興味のない僕でも、素直に美味しいと思いますよ」
雛堂に対して、乙無は大人しく食べながら感想を述べた。
そりゃどうも。良かった。
じゃ、俺も食べるとするかな。
二人の自称アンドロイド、その保護者である青年に別れを告げ。
俺と雛堂と乙無は、他のクラスメイトと合流した。
『見聞広がるワールド 爬虫類の館』を後にした俺達は、すぐ近くにある公園に向かった。
その公園の広場で、お待ちかねのお弁当タイムである。
「は〜!やっと弁当の時間だー!」
心から嬉しそうに、歓声をあげる雛堂。
俺としては…若干、緊張の瞬間なんだけどな…。
「しかし、あっち〜よな…。さっきまで涼しいとこにいたから、余計暑いわ」
「仕方ありませんよ。ロビーでお弁当食べる訳にはいきませんから」
「…だよなぁ」
今頃寿々花さんのクラスメイト達は、船の中のレストランで、優雅にフルコースを頂いてるんだろうなぁ。
そう思うと、炎天下の下、何もない公園の原っぱで弁当を広げている俺達って、一体。
あぁ、もう考えないでおこう。
「さぁ、星見の兄さん。いや、星見の母さん。お弁当プリーズ!」
「…分かってるよ。ちょっと待てって」
まずはビニールシートを敷いて、そこに座ってからだ。
あと、母さん言うな。
「…あんまり期待するなよ?」
「大丈夫大丈夫。めちゃくちゃ期待してるから」
何が大丈夫なんだよ。
どんな贅沢な弁当を作ってきたんだと期待してるのかも知れないが、普通の弁当だからな。
幻滅しても知らないぞ。責任取れないからな。
「弁当箱なかったから、タッパーなんだけど…。はい」
雛堂と乙無に、それぞれ透明なタッパー入りのお弁当を差し出した。
しこたま保冷剤入れてきてて良かった。
「あざっす!ごっつぁんです!」
「ありがとうございます」
あと、箸もないから割り箸な。
「やったぜ。手作り弁当なんて、小学校の時以来じゃね?」
「僕は、記憶にある限り初めてですね。遥か昔、僕がイングレア様の眷属になる前…人間だった頃以来だと思います」
「これが、女子の手作り弁当だったら完璧だったんだけどなー」
悪かったな。女子じゃなくて。
男子が弁当作っても良いだろ。時代はジェンダーフリーだ。
「まぁ良いや。今この瞬間だけは、星見の兄さんを女子だと思うことにしよう。可愛い女子」
「つまんないこと言ってないで、早く食えよ」
「はいはい、食べる。食べるって」
パカッ、とタッパーの蓋を開ける。
緊張の瞬間だな。
「うっひょー。そんじゃいただきまーす」
「どうぞ…」
雛堂は割り箸を割って、がっつくように弁当を頬張っていた。
清々しい食べっぷり。
…喉に詰まらせるなよ。
「うん、美味しい。食べ物に興味のない僕でも、素直に美味しいと思いますよ」
雛堂に対して、乙無は大人しく食べながら感想を述べた。
そりゃどうも。良かった。
じゃ、俺も食べるとするかな。


