寿々花さんが風呂から戻ってくるまで、俺は落ち着かない様子で部屋の中を見渡していた。
何回見ても慣れない。自分がここにいるんだっていう自覚が持てないよ。
今すぐホテルマンが部屋を訪ねてきて、「手違いでしたので出ていってください」と言われても、全く驚かないだろう。
「あっ、はい分かりました」と言って、大人しく出ていくよ。
それでも充分だ。ほんの一時間でも、ハムスターランドホテルのスイートルームを見せてもらったのだから。
一生に一度、見られたら幸せだよなぁ、
やっぱり俺、明日空から降ってきた槍に貫かれて死ぬんじゃね?
…しかし、俺はまたさっきから。
大事なことから、重大な現実から目を背けているような気がする。
すると、そこに。
「悠理君、お風呂上がったよー」
「あ、うん。お帰り…」
戻ってきた寿々花さんは、今度はちゃんと服を着ていた。
…相変わらず、俺の中学の時のお古ジャージを。
あんた、旅先でもそれを着るのかよ。
ハムスターランドホテルのスイートルームで、お古ジャージを着て寝る奴があるか。
釣り合わねぇ〜…。何だ、そのみっともない格好は。
それなのに、寿々花さんは全く気にしていなかった。
「悠理君もお風呂入っておいでよ。ぶくぶくしてて面白かったよ」
とのこと。
「はいはい、分かった。俺も風呂入ってくるよ」
「アヒルさん、貸してあげるね。はい」
…要る?それ。
でも、寿々花さんが好意で貸してくれるって言ってるんだから。
有り難く借りておくよ。
「部屋の中にいろよ。ちょろちょろ出ていくんじゃないぞ」
「うん、分かったー」
…大丈夫だろうな?
別に部屋を出ても良いんだけど、その格好で出るなよ。
俺は見慣れてるからまだしも、その格好じゃあ、みっともないにも程があるからな。
…出来るだけ早めに、風呂を済ませるとしよう。
何回見ても慣れない。自分がここにいるんだっていう自覚が持てないよ。
今すぐホテルマンが部屋を訪ねてきて、「手違いでしたので出ていってください」と言われても、全く驚かないだろう。
「あっ、はい分かりました」と言って、大人しく出ていくよ。
それでも充分だ。ほんの一時間でも、ハムスターランドホテルのスイートルームを見せてもらったのだから。
一生に一度、見られたら幸せだよなぁ、
やっぱり俺、明日空から降ってきた槍に貫かれて死ぬんじゃね?
…しかし、俺はまたさっきから。
大事なことから、重大な現実から目を背けているような気がする。
すると、そこに。
「悠理君、お風呂上がったよー」
「あ、うん。お帰り…」
戻ってきた寿々花さんは、今度はちゃんと服を着ていた。
…相変わらず、俺の中学の時のお古ジャージを。
あんた、旅先でもそれを着るのかよ。
ハムスターランドホテルのスイートルームで、お古ジャージを着て寝る奴があるか。
釣り合わねぇ〜…。何だ、そのみっともない格好は。
それなのに、寿々花さんは全く気にしていなかった。
「悠理君もお風呂入っておいでよ。ぶくぶくしてて面白かったよ」
とのこと。
「はいはい、分かった。俺も風呂入ってくるよ」
「アヒルさん、貸してあげるね。はい」
…要る?それ。
でも、寿々花さんが好意で貸してくれるって言ってるんだから。
有り難く借りておくよ。
「部屋の中にいろよ。ちょろちょろ出ていくんじゃないぞ」
「うん、分かったー」
…大丈夫だろうな?
別に部屋を出ても良いんだけど、その格好で出るなよ。
俺は見慣れてるからまだしも、その格好じゃあ、みっともないにも程があるからな。
…出来るだけ早めに、風呂を済ませるとしよう。


