まぁ、何にせよ。
そういうことなら、これ以上は踏み込まないよ。
家族からの手紙なら、俺には見られなくないだろうし。
俺だって、他人の手紙を盗み見る趣味はないからな。
寿々花さんが手紙を読んでる間に、シャボン玉の石鹸水を補充しに行くかな。
空っぽになったシャボン玉のボトルを持って、浴室に向かう。
そこで石鹸水を作って、ボトルの中に注いだ。
こうやって石鹸水を補充すれば何回でも遊べるから、そこが利点だよな。
そして、ボトルを満たしてベランダに戻ってきてみると。
「悠理君、悠理君見て」
「あ…?」
寿々花さんが、封筒の中に入っていたカードを見せてきた。
…えぇと。
「見て良いのか?」
「うん」
あ、そう…。じゃあ遠慮なく。
何かと思ったら、バースデーカードだった。
エッフェル塔と凱旋門の写真が印刷された、いかにもフランスっぽいデザインのバースデーカード。
ハッピーバースデー、の部分だけは英語で書かれていたから、かろうじてバースデーカードなんだということは理解出来た。
「へぇ…これ、椿姫お嬢さんから?」
「うん。毎年バースデーカード送ってくれるの」
お姉さんだけは、寿々花さんの誕生日を毎年覚えててくれてるんだよな。
無月院本家の中で、唯一まともに寿々花さんに接してくれる人だと聞いている。
「そういえば、今年は受け取ってなかったな…。悠理君にいっぱいお祝いしてもらって嬉しかったから、お姉様のこと忘れてた」
おい。忘れてやるなよ。
お姉さんは寿々花さんを忘れてないんだから。寿々花さんも忘れたら駄目だろ。
「嬉しいけど、一日遅れだね。誕生日は昨日だったのに、今日届いちゃった」
「まぁ、国際郵便だからな…。届くまでに時間がかかるんだろう」
多分椿姫お嬢さんも、昨日のうちに…誕生日当日に届くように送りたかったんだと思うよ。
でも、国内の郵便のように融通が効かなくて、一日遅れてしまったんだろう。
それでも誕生日の翌日に届いたんだから、まぁ、セーフってことにしてあげようよ。
「こっちに便箋も入ってて…。あ、こっちのお手紙は英語で書いてあるから、悠理君でも読めるよ」
寿々花さんは誕生日カードの他に、英語で書かれているという便箋を差し出してきた。
あんた、自分が受け取った手紙を、平気で人に見せるのな。
良いのか?見ても…。
「お、おぉ…。英語なら読めるって訳じゃないけどな…」
ちらりと便箋を見せてもらうと、達筆な筆記体で英語の文章が書いてあった。
やべぇ、読めない。英語なのに。
単語くらいは拾えるかなと思ったけど、そもそも英語の筆記体が読めない。
だってほら、学校の英語の教科書って、大抵楷書で書いてあるだろ?
こんな流暢な筆記体で書かれてたら、単語の一つも拾えない。
情けない。英語の先生が泣いてるぞ。
これが男子部一年、学年3位の実力なのかと。
3位って言っても、十何人の中の3位だから。
実質、平均値みたいなもんだよ。
そもそも椿姫お嬢さんは日本人だろ?
英語じゃなくて、日本語で書いてくれよ。
そういうことなら、これ以上は踏み込まないよ。
家族からの手紙なら、俺には見られなくないだろうし。
俺だって、他人の手紙を盗み見る趣味はないからな。
寿々花さんが手紙を読んでる間に、シャボン玉の石鹸水を補充しに行くかな。
空っぽになったシャボン玉のボトルを持って、浴室に向かう。
そこで石鹸水を作って、ボトルの中に注いだ。
こうやって石鹸水を補充すれば何回でも遊べるから、そこが利点だよな。
そして、ボトルを満たしてベランダに戻ってきてみると。
「悠理君、悠理君見て」
「あ…?」
寿々花さんが、封筒の中に入っていたカードを見せてきた。
…えぇと。
「見て良いのか?」
「うん」
あ、そう…。じゃあ遠慮なく。
何かと思ったら、バースデーカードだった。
エッフェル塔と凱旋門の写真が印刷された、いかにもフランスっぽいデザインのバースデーカード。
ハッピーバースデー、の部分だけは英語で書かれていたから、かろうじてバースデーカードなんだということは理解出来た。
「へぇ…これ、椿姫お嬢さんから?」
「うん。毎年バースデーカード送ってくれるの」
お姉さんだけは、寿々花さんの誕生日を毎年覚えててくれてるんだよな。
無月院本家の中で、唯一まともに寿々花さんに接してくれる人だと聞いている。
「そういえば、今年は受け取ってなかったな…。悠理君にいっぱいお祝いしてもらって嬉しかったから、お姉様のこと忘れてた」
おい。忘れてやるなよ。
お姉さんは寿々花さんを忘れてないんだから。寿々花さんも忘れたら駄目だろ。
「嬉しいけど、一日遅れだね。誕生日は昨日だったのに、今日届いちゃった」
「まぁ、国際郵便だからな…。届くまでに時間がかかるんだろう」
多分椿姫お嬢さんも、昨日のうちに…誕生日当日に届くように送りたかったんだと思うよ。
でも、国内の郵便のように融通が効かなくて、一日遅れてしまったんだろう。
それでも誕生日の翌日に届いたんだから、まぁ、セーフってことにしてあげようよ。
「こっちに便箋も入ってて…。あ、こっちのお手紙は英語で書いてあるから、悠理君でも読めるよ」
寿々花さんは誕生日カードの他に、英語で書かれているという便箋を差し出してきた。
あんた、自分が受け取った手紙を、平気で人に見せるのな。
良いのか?見ても…。
「お、おぉ…。英語なら読めるって訳じゃないけどな…」
ちらりと便箋を見せてもらうと、達筆な筆記体で英語の文章が書いてあった。
やべぇ、読めない。英語なのに。
単語くらいは拾えるかなと思ったけど、そもそも英語の筆記体が読めない。
だってほら、学校の英語の教科書って、大抵楷書で書いてあるだろ?
こんな流暢な筆記体で書かれてたら、単語の一つも拾えない。
情けない。英語の先生が泣いてるぞ。
これが男子部一年、学年3位の実力なのかと。
3位って言っても、十何人の中の3位だから。
実質、平均値みたいなもんだよ。
そもそも椿姫お嬢さんは日本人だろ?
英語じゃなくて、日本語で書いてくれよ。


