ほぼ半日かけて、俺は外で買い物を済ませた。
制服やら鞄やら靴やら、注文していたものを取りに行っただけじゃない。
引っ越しの荷物を片付けるのに必要なものも、ホームセンターに行って買ってきた。
俺の部屋、まだ家具が揃ってないから。
ベッドやクローゼットやカーテン、その他必要な家具を購入し、後日家に送ってもらうよう頼んだ。
値段は気にしなくて良い。
生活にかかるお金は全部、無月院本家様が出してくれるからな。
財布の中身を気にしなくて良い買い物というのは、小気味良いもんだな。
初めてだよ。こんな体験。
折角だから、店で一番高い家具を頼んでやろうかと思ったが。
所詮近所のホームセンターでは、一番高い家具と言ってもたかが知れていた。
結局、手頃な値段の家具を選んでしまった。
貧乏性が身に沁みついている俺である。
ついでに、帰り道にスーパーに寄って食料品を買った。
明日の朝、洋食の朝飯も作れるように、食パンやバターやジャムを揃えた。
よし、こんなものだろう。
ようやく今日の買い物終了。
さすがに、半日あちこちを走り回って疲れた。
両手に大量の重い荷物を持って、それでもタクシーに乗るのは勿体無い気がして。
律儀にバスに乗って、バス停からてくてく歩いて家に帰ってきた。
…すると。
「…ん?なんか焦げ臭い…」
玄関を開けた瞬間に、焼け焦げたような匂いを感じた。
…一体何の匂いだ?これは。
家中に香っていた、新築の匂いは何処へやら。
何かが焼け焦げた匂いが立ち込めていた。
そこで俺は、一つの可能性に辿り着いた。
…ま、まさか。
「…火事…!?」
そう気づくや否や、俺は両手の荷物を玄関に放り投げ。
急いで廊下を走り、匂いの出処である奥のダイニングキッチンに飛び込んだ。
「おい、大丈夫か!?」
お嬢さんの身に何か起きたかもしれない、と慌てて駆けつけてみると。
「あ、悠理君だ。お帰りー」
お嬢さんはけろっとした顔で、キッチンに立って。
片手にお玉、片手にフライ返しを持ち。
何処から持ってきたのか、寸胴鍋を火にかけていた。
その寸胴鍋はグツグツと煮え滾り、紫色の煙を立ち昇らせていた。
…えーっと。
…何処の世界の魔女ですか?
制服やら鞄やら靴やら、注文していたものを取りに行っただけじゃない。
引っ越しの荷物を片付けるのに必要なものも、ホームセンターに行って買ってきた。
俺の部屋、まだ家具が揃ってないから。
ベッドやクローゼットやカーテン、その他必要な家具を購入し、後日家に送ってもらうよう頼んだ。
値段は気にしなくて良い。
生活にかかるお金は全部、無月院本家様が出してくれるからな。
財布の中身を気にしなくて良い買い物というのは、小気味良いもんだな。
初めてだよ。こんな体験。
折角だから、店で一番高い家具を頼んでやろうかと思ったが。
所詮近所のホームセンターでは、一番高い家具と言ってもたかが知れていた。
結局、手頃な値段の家具を選んでしまった。
貧乏性が身に沁みついている俺である。
ついでに、帰り道にスーパーに寄って食料品を買った。
明日の朝、洋食の朝飯も作れるように、食パンやバターやジャムを揃えた。
よし、こんなものだろう。
ようやく今日の買い物終了。
さすがに、半日あちこちを走り回って疲れた。
両手に大量の重い荷物を持って、それでもタクシーに乗るのは勿体無い気がして。
律儀にバスに乗って、バス停からてくてく歩いて家に帰ってきた。
…すると。
「…ん?なんか焦げ臭い…」
玄関を開けた瞬間に、焼け焦げたような匂いを感じた。
…一体何の匂いだ?これは。
家中に香っていた、新築の匂いは何処へやら。
何かが焼け焦げた匂いが立ち込めていた。
そこで俺は、一つの可能性に辿り着いた。
…ま、まさか。
「…火事…!?」
そう気づくや否や、俺は両手の荷物を玄関に放り投げ。
急いで廊下を走り、匂いの出処である奥のダイニングキッチンに飛び込んだ。
「おい、大丈夫か!?」
お嬢さんの身に何か起きたかもしれない、と慌てて駆けつけてみると。
「あ、悠理君だ。お帰りー」
お嬢さんはけろっとした顔で、キッチンに立って。
片手にお玉、片手にフライ返しを持ち。
何処から持ってきたのか、寸胴鍋を火にかけていた。
その寸胴鍋はグツグツと煮え滾り、紫色の煙を立ち昇らせていた。
…えーっと。
…何処の世界の魔女ですか?


