アンハッピー・ウエディング〜前編〜

…何なんだ、その反応。

もうちょっと喜んでくれても良いんだぞ。

それとも、実感が無いのか?

「どうした?何か言いたいことがあるのか」

「…ううん。お誕生日おめでとう、お姉様以外に初めて言われたなーって…」

「…」

「そっか、そっか〜…。えへへ、何だか照れるね」

…そのくらいで喜ぶんなら、いくらでも言ってやるよ。

誕生日を祝ってもらう権利くらい、誰にでもあるよな?

「悠理君が覚えててくれて、嬉しい」

「そりゃあ、約束したからな。…約束してなくても、同居人の誕生日くらい覚えてるけど」

「ありがとう、悠理君。年取って良かったー」

そうか。

そう思えたんなら、良かった。

でも、喜ぶのはまだ早いぞ。ちゃんとお祝いするのは、学校が終わってからだからな。

「ケーキ屋寄って帰るから、今日の放課後はちょっと遅くなるかもしれない」

「うん、分かったー。待ってる」

よし。それで良い。

あとは…寿々花さんご所望のデコレーションケーキが、ケーキ屋に売ってれば良いんだが。




…なんて思っていたのが、既にフラグだったのかもしれない。