アンハッピー・ウエディング〜前編〜

「…大也さんって、本当…」

呆れを通り越して、ドン引きの乙無。

全面的に同意。

「仕方ないだろ!眠かったんだよ!成長期だからな!」

つまらない言い訳だったな。

要するに、全然勉強してないってことだろ? 

大した自信だな。高校入って初めての試験だってのに、ノー勉で臨もうとは。

逆に勇者なんじゃね?

「だ、大丈夫だって。最初の試験だぜ?先生達も、多分少しくらい容赦してくれるって」

「…そうだと良いけどな」

「お、脅かすなって…。大丈夫。いざとなったら鉛筆コロコロするよ。自分の鉛筆コロコロの正解率、結構高いんだぜ?」

自慢にならねーよ。

要するに、鉛筆転がして運任せで選ぶってことだろ?

そもそも、選択形式の問題だったら良いな。

記述式だったら終わる。

何せ初めての試験だからな…。手応えも何も分からない。

「私、全然勉強してないの!とか言いつつ90点取る嫌味な奴に比べたら、これくらい潔い方がマシだろ?」

「私、全然勉強してないの!って言いつつ、マジで0点取る奴よりマシじゃね?」

「いてぇ!星見の兄さんの正論が超いてぇ!心に刺さるわー!」

心に刺さるとか言うなら、もう少し真面目に勉強するんだったな。

「赤点で補習になっても、俺は付き合わんからな」

「大丈夫、大丈夫だって!赤点は回避するよ、さすがに。…多分」

自信なくしてんじゃねぇよ。

「情けないの極みですね」

「全くだな」

「何をぅ!そんなこと言って、兄さん達二人共、さぞや良い点数を取れるんだろうなぁ!?」

…そうだな。俺だって最初の試験で、それほど自信がある訳じゃないが。

敢えて言うとしたら。

「少なくとも、雛堂よりは点数高い自信あるわ」

「同じく」

「ぐはっ!」

ショックで吐血。

でも自業自得だから。同情の余地ないから。

俺はそこそこ真面目に勉強したからな。

これでもし、ノー勉の雛堂よりも点数低かったら、俺もう金輪際勉強するのやめるわ。

冗談だけど。