アンハッピー・ウエディング〜前編〜

翌日。

週末なので、今日は学校はない。

しかし、休日と言えど…俺は暇ではない。

お嬢さんは、だらしなく昼過ぎまで寝ていたけど。

その間に俺は、溜まっていた洗濯物を片付け、そして家の中を掃除した。

昨日まで、三日間めちゃくちゃ学校の掃除を頑張ったから。

週末くらいは、掃除地獄から開放されたい…と思うけど、そうは行かない。

それはそれ、これはこれである。

しかも、この家無駄に広いからなぁ。

掃除の手間が、実家の2倍以上である。

でも、昨日の新校舎の掃除に比べれば、ずっと気が楽だよ。

何せ家の掃除は、自分の暮らしている場所を綺麗にすることだからな。

昨日の新校舎なんて、俺達はろくに使いもしない場所を掃除させられたから。

どうせ同じ仕事をやるなら、やり甲斐がある方が良い。だろ?

自分の住む場所が綺麗になったら、気分良いしな。

午前中いっぱいかけて、溜まった家事を片付け。

ついでに、未だに片付いていなかった引っ越しの荷物を、ようやく全部片付けられた。

部屋の中に山積みだった段ボール箱、やっと全部なくなった。

段ボール箱と同居するの、地味にストレスだったんだよ。

やっと片付けられて良かった。

疲れたけど、やり遂げた気分。

午前中いっぱい忙しくして、午後になってようやく、自分の時間を取れた。

「…はー、疲れた…」

自分の為にコーヒーを淹れて、ソファに腰を下ろしてそれを飲む。

…なんか、この家に来て初めて、ようやく一息ついた、って気がするな。

初めて…は言い過ぎかもしれないけど。

家事や片付けや、その他細々としたやるべきことから解放されるのは、良い気分だった。

たまにはこんな時がないとな。

もう少ししたら、夕食の自宅が待ってるし。

それまではしばし、リラックスタイムを楽しみたい…と、思っていたのに。

「悠理君、あーそーぼー」

「…」

…俺のリラックスタイム、開始5分で終了。