朝食の後片付けを終え、店の掃除をした。窓を開けると、涼しい風と、鳥のさえずり、森の匂いが体中を覆い尽くした。なんて幸せなんだろう。こんなにも心が癒される場所がこの世界にあるなんて…。

 店の裏を見ると、初季が言ったように広い畑があった。これも1人で耕したのかな…。本当に頑張り屋さんだなぁ。畑には水々しい野菜がたくさんできていた。

「あれ?なんかある…」

 ふと、右の方を見ると、大きめの倉庫があった。