『天上亭』に来て、はやくも5日が経過した。学校や家なんてどうでもよかった。どうせ死ぬためにこの森に来たんだ。今ごろ周りが騒いでいたって関係ないしどうでもいい。
 私は人と関わることが苦手だと思っていたけれど、この料理屋では自然と客と話すことができた。料理の腕も少し上達していた。

「凛花、おはよ」

今日も早起きをして1階へ行くと、初季は椅子に座って朝食を食べていた。向かい側に私の分もある。

「おはよう初季、いつもは朝から大忙しなのに今日は落ち着いてるね」
「あ、言ってなかったっけ?日曜は定休日なんだ」
「え!そうなの?」