あたしは手首の拘束具を引きちぎった。あんなに締め付けた拘束具が、いとも簡単にバラバラになった。 あたしはシルヴィーヌのもとへ歩み寄り、シルヴィーヌの首を掴んだ。 もちろん、こんなことで死なないのは知ってる。 だけど、どうしても許せなかった。 このままだったら、ゼルのことをもう思い出さないのかと思った。 そう思うと、自然と涙が出てきた。 視界が滲む中で、シルヴィーヌは妖しく微笑んだ。 「恨むなら自分の運命を恨むことね……」