フェンシスの答えにシルヴィーヌは口元をあげ、どこか喜んでた。 「そう。 なら大丈夫そうね。 そのまま様子を見てちょうだい」 「かしこまりました」 フェンシスはコウモリの姿になり、暗闇の世界へ飛び出した。 約束の時までまだね。 シルヴィーヌの部屋にあったドレッサーの鏡にわずかにひびが入る。