私を忘れないで



やがて定刻どおり列車がホームに滑り込んできた、

女性は立ち上がり列車に乗るべく白線の内側まで進む、しかし老人はベンチに腰掛けたまま動こうとしなかった、

女性は老人に歩み寄って手を差し伸べた、



「、、お父さん、電車きたよ、さぁ立って」




          完