僕は君の気になる人から好きな人へなれたかな?



理久斗は由依にコップを渡した。

「ごめんな、由依の中の咲優のイメージを壊しちゃったな、でも、兄ちゃん愛菜を好きになったんだよ、美人だろ?でも可愛いんだ(笑)」


由依は愛菜の横に座った。


「ごめんなさい……由依はお兄ちゃんと咲優ちゃんがお似合いだと思ってて……お兄ちゃんの気持ちわからなくてまだ全然子供だった、咲優ちゃん、確かに化粧したり派手になったけど高校生ってそうなのかと……本当にごめんなさい」


由依は愛菜に深々と頭を下げた。



「ううん、私も理久斗くんと付き合うのが初めてで……助けてもらってるの」



「愛菜さんがお兄ちゃんに?逆じゃないの?しっかりしてそうなのに」


「そう見えるだけなの(笑)恥ずかしい……」


「愛菜の言うことばっかり聞いてんだろって友達にも言われる(笑)愛菜は何でも出来るイメージが強いからな」


「そうでもないのよ(笑)実は理久斗くんの方がリードしてくれてるの、素敵なお兄ちゃんね」


「うん……優しくて由依の面倒見てくれるの」


「(笑)わかる」


由依ちゃんと笑いあった。


「愛菜さん、笑うと印象違うね、可愛い」


「うそ!ありがとう、理久斗くんが笑わせてくれるのよ」


「お兄ちゃんて天然が時々出るからね〜」


「クスッ、そうね(笑)」


「お兄ちゃんをよろしくお願いします」



由依は頭を下げて2階に上がって行った。


理久斗はソファに座った。