「愛菜さんに関係ないでしょ」
「ごめんなさい」
「由依!失礼だろ、2階にあがれよ」
由依は椅子から立って2階にあがっていった。
「ごめん、愛菜、最近反抗期でさ、あいつバレーやってるんだけど、この間捻挫して休んでるからイライラしてるんだよ」
「バレーやってるんだね、私こそ今出来なくてイライラしてるのなら聞かない方が良かったね、ごめん、質問を間違えたね」
「愛菜は悪くないよ、謝らなくていい、あんな言い方は由依が悪い」
理久斗くんは後片付けが終わるとソファに座ろうと言って2人でソファに座った。
「僕の部屋でゆっくりしたいけど、愛菜が緊張するだろ」
「ん?あっ部屋?」
「うん」
「うーん、ちょっと恥ずかしいかも」
「うん、だよね(笑)」
やっぱり意識するかぁ……
部屋行ったら僕も手出さない自信はないしな、愛菜に嫌われなくない
「あの……さっき会ったM女子の人、元カノだったんだね、可愛い人だったね」
「あー、咲優は幼なじみなんだよ、年は1つ上、だから由依も昔からよく遊んでて……仲良くしてたからきっと愛菜にあんな態度を……ちゃんと言い聞かせておくから」
「そんな、私は大丈夫よ」
理久斗は愛菜の肩を引き寄せた。
「愛菜、優しいな」
長い理久斗の手は肩を回してから愛菜の頬までスリスリと触る。
「んっ……こそばゆい」



