「えっ」


笹木くんはニヤリと笑った。
いたずらっ子の顔だ。
 

ど、どうしよう。


「なんでもいいよ〜?ササでもキキでもリンリンでも。」


「え、えと、、」


「なになに〜??」


すごくニヤニヤしてる!
私めっちゃ悩んでるのに!


えーっとんーと
笹、、葉っぱ、、リンリン、、


そうだ!
 

「パンダ!!!」


「へ?」


「パンダくんで!、、どうでしょうか。」
 

恥ずかしい、大きい声出しちゃった、、


幸いザワザワしてる食堂ではそんなに目立っていないみたい


よかった。


あれ?前の席の彼が静かだ、、


「、、すみません。嫌でしたよね。調子乗りました。」


彼はうつむいている。
 

「えっと、その、、」


プッと吹き出した声が聞こえた。


「あっはははははは!はっ初めて呼ばれたパンダって!!!」


大爆笑である。

なんか、大丈夫そう?


「だってパンダ笹の葉っぱ食べるし、笹木くん黒髪だし目くりくりしてるし」


「あーー笑った。いいね気に入った。そろそろ移動しようか。」


2人で食器を返しにいく。