「はーー、楽しかった〜。」
「ボウリングって難しいんだね。」
「私スコア表貰いましたよ。」
両サイドから2人が覗き込む。
「これ、、」
「どうやってみるの?」
「、、、わからないです。」
3人で吹き出して笑った。
メイクルームで簡単にリップを整える。
化粧直しをしながら思い出すのは今日のこと。
最初は緊張してたけど、ずっとずっと楽しい。
パンダくんともっと仲良くなれたし、一条くんとも自然に話せる様になった。
2人のいろんな顔や一面を知ることができたし、もっともっと好きになった。
バックから覗くネコのぬいぐるみとパンダのぬいぐるみ、山分けしたお菓子に笑みを溢す。
また、こうやって遊びにこれたらいいな。
「2人も思ってたらいいな。」
2人の元へ戻ろうとして、
姿が見えた時、思わず足が止まった。
壁に寄りかかり、何かを話している。
ふいに内緒話か顔を近づけて囁き合う、
焦ったように顔を赤く染めたり、いたずらっ子みたいな笑みを浮かべたり、
周りとは違う2人の特別な雰囲気と、
"あること"に違和感を感じた。

