リュシエンヌの話を聞き、シオンに対しての怒りが収まらない。こんな姿をリュシエンヌに見せる訳にはいかない。

「リュシエンヌ、話を聞かせてくれてありがとう。今日は屋敷へ帰った方が良い。私はまだやる事があるんだ」

 奴らの今後について……


「……嫌です。レイ様と居たいです」

「……困ったな」

「レイ様といます……」

 そんなことを言われて断れる男はいるだろうか? いや、いない。


「少し待っていてくれるか?」

 こくん。と頷くリュシエンヌ。まずはリュシエンヌの気持ちを優先させることにした。

 取り敢えずレオンにあの二人を任せてあるから今頃……