「リュシエンヌ、とても美しい」
「レイ様もとってもとっても素敵ですわ」

 レイ様にドレスをプレゼントしてしてもらいました! シルバーグレーの生地を使ったドレスでレイ様と生地がお揃いです。
 

「……見事に浮かれてるね、姉様」
「お義兄様もね」

 双子がやれやれと、いった目で二人を見送っていた。


 今日のパーティーはレイ様が騎士団でお世話になっていた上司の方で騎士団は既に引退しているそうです。レイ様が婚約をした。と聞き私に会いたいと言ってくださいました。

 緊張しますがレイ様が恥をかかない様に精一杯頑張りますわ!


 レイ様の上司の方の家は侯爵家なんですのね。家を継ぐために辞められたのですね。

「グレイ、久しぶりだな、元気そうだ!」

「ブラン卿お久しぶりです。お招き頂きありがとうございます。こちらは私の婚約者です。リュシエンヌご挨拶を」


「初めてお目にかかります。わたくしはリュシエンヌ・モルヴァンと申します」

 軽く笑みを浮かべてカーテシーでご挨拶しました。


「これは美しいお嬢さんだな。グレイは真面目に任務をこなし、私を沢山助けてくれたんだ。そのグレイが婚約者を紹介してくれるなんてこんな嬉しい事はない。良いやつなんだ、これから先もグレイの助けになって欲しい」

 やはりレイ様は評価されていますのね!

「はい。喜んで」

「ははっ、そうか、そうか。グレイ良い子を見つけたな」


「えぇ、自分でもそう思います」

「お、グレイの口から惚気が出るとはな。まぁ楽しんでいってくれ」

「ありがとうございます」


 ブラン卿はご機嫌の様でした。久しぶりの再会で嬉しかったのでしょうね! 皆さんがダンスをしているのを見ていたらレイ様がダンスに誘ってくださいました。

「リュシエンヌ、一曲どうだ?」

「喜んで!」