「お姉様良かったね」

「そうだね。安心した」


 ハリスとパティは二人お茶を飲みながら話をしている。

「お姉様、元気がなかったものね」

「そうだね。元気そうに見えていたけど空元気だって分かっていたから見ていて辛かったよね」

「お姉様、恋してる。って気がついてなかったのよ! 凄くない? あんなに楽しそうにお菓子を作っているお姉様を初めて見たわ。このお茶は閣下から頂いたの。クッキーに使うお茶は閣下から頂いた物を使いたいのだけど、大丈夫かしら? ってシェフに相談していたもの。お義兄様から頂いたチョコレートを一つだけね? って私達にもくれたわよね」

 大事にちょっとずつ食べていたのに、僕とパティにも分けてくれた。遠慮しようと思ったけれどあーん。ってされたら自然と口を開けてしまった。美味しかったけどね。