「ね?すごくない?」

「で?連絡先とか名前とか聞かなかったの?」

「聞けないよー。さすがに」

 さっき買ったコンビニスイーツを急いでコーヒーで流し込みながら今朝の出来事を友人の奈津美に話していた。
 奈津美は同期で隣の課の所属だ。

「どんな感じ?かっこよかった?」

「うん。文句なしのイケメン。」

「誰みたい?歳は?」

「うーん。歳は私たちより少し上って感じ。30手前くらい。タイプは・・・わかんないな。とにかくかっこ良かった。」

「いいじゃん。背は?」

「背は高かったみたい。オシャレな感じだった。」

「ダメじゃん!ツバつけとかなきゃ。」

「だよね。残念。私のプリンス・・・」