「次だよ。」
肩を揺すられて起きた。本当に寝てしまったようだった。何度かまばたきをして顔を振り眠気を払った。
電車を降りてホームに立つと寒気ではっきり目が覚めた。ぞろぞろと人の流れにしたがって改札を出た。
「どっち方面?」
ナルシストが聞いた。
「こっち。じゃあね。」
私は指差してから手を振って歩きだした。雨は降っていなかった。
「俺もそっちだよ。家どの辺?」
ナルシストは私の後を追ってきた。驚いたことに彼の家は私の家から歩いて10分位の距離だった。
ナルシストの方が駅に近い。私の家はゆっくり歩けば駅から15分くらいかかる。
「じゃあ俺ん家はお前ん家に行く通り道ってことか。奇遇だな。」
ナルシストは言った。
「確かに。奇遇だね。」
私も頷いた。
「まあそんなにラッキーとは思わないけどさ。」
ナルシストは憎たらしいことを言う。
「こっちこそ。」
私も負けじと言い返した。
バスが通る大通り沿いをしばらく歩いていると狭い脇道が何本もある。そのうちの1本のところでナルシストは歩くスピードを落とした。
「俺はここ。そこのアパート。」
暗くてよくは見えなかったがそれらしき建物が見えた。
「じゃあね。おやすみなさい。」
私は早く帰りたかったからちらりとアパートを一瞥してから手を振って歩きだした。
肩を揺すられて起きた。本当に寝てしまったようだった。何度かまばたきをして顔を振り眠気を払った。
電車を降りてホームに立つと寒気ではっきり目が覚めた。ぞろぞろと人の流れにしたがって改札を出た。
「どっち方面?」
ナルシストが聞いた。
「こっち。じゃあね。」
私は指差してから手を振って歩きだした。雨は降っていなかった。
「俺もそっちだよ。家どの辺?」
ナルシストは私の後を追ってきた。驚いたことに彼の家は私の家から歩いて10分位の距離だった。
ナルシストの方が駅に近い。私の家はゆっくり歩けば駅から15分くらいかかる。
「じゃあ俺ん家はお前ん家に行く通り道ってことか。奇遇だな。」
ナルシストは言った。
「確かに。奇遇だね。」
私も頷いた。
「まあそんなにラッキーとは思わないけどさ。」
ナルシストは憎たらしいことを言う。
「こっちこそ。」
私も負けじと言い返した。
バスが通る大通り沿いをしばらく歩いていると狭い脇道が何本もある。そのうちの1本のところでナルシストは歩くスピードを落とした。
「俺はここ。そこのアパート。」
暗くてよくは見えなかったがそれらしき建物が見えた。
「じゃあね。おやすみなさい。」
私は早く帰りたかったからちらりとアパートを一瞥してから手を振って歩きだした。


