「すぐにわかることになりますけど、一応、正式に発表するまでは内密に。」

 課長はそう言って締めくくった。

「はい。わかりました。」

 課長は立ち上がりながら私に軽く笑いかけた。

「そんなに不安がらなくても大丈夫ですよ。むしろいろいろな経験が出来ることはいいことだと考えて。」

「課長。」

 私は課長の背中に声をかけた。