恋愛体質

駐車場から出るとイングリッシュガーデンのようにハーブや植物が植わった庭に出た。

さすがにこの時期、色とりどりの花が咲き乱れているというわけではない。

植物の間を細い歩道が続いていた。道の両側をピンク色の小さな花をいっぱいつけた可憐な花が縁取るように植栽されていた。

「かわいい」

思わず呟いた。

「エリカ。アワユキエリカって言うんだ。それ。」

私は意外に思って成沢の顔を見た。

「なんだよ?」

「意外。そんなこと知ってるなんて。」

「聞いたんだよ。前に。さ、行こう。」

成沢は私の前を歩き始めた。
花がたくさん咲く時期はさぞ素敵な庭なのだろう。

その頃、また来てみたいと思って私は辺りを見回した。

また来よう、成沢はそう言ってくれた。なんだかすごく嬉しかった。そんなことを考えているとどきどきしてきた。

(簡単に好きになっちゃダメ。でもどうしよう、私もう好きかも・・・)

前を行く成沢が何してるんだよという表情で立ち止まってこちらを見ていた。

私は慌てて成沢に追いついた。