それくらい、気持ちが幸せでいっぱいだった。
ドキンドキン……。
「AINa、大丈夫だから、信じろ」
そう言って私の手をぎゅっと握る。その手は大きくて暖かくて、気持ちを落ち着かせてくれた。
顔を上げて会場を見ると……
「おめでとうー!」
「応援するに決まってる!」
みんなが笑顔で拍手をしていた。罵詈雑言を覚悟していたけどまさかこんなに祝福してくれるなんて。
「な。俺たちのファンはみんな暖かいんだ。ちゃんと受け止めてくれるんだよ」
「……SOMA……でも、いくらなんでもこれはやりすぎ」
「悪ぃ」
ふたり顔を見合わせて笑う。
アイドルが恋をしてはいけないなんてそんなの関係なかった。自分の気持ちに正直に慣れたのはSOMAのおかげ。
ありがとう。
「それじゃあ気を取り直して最後の曲行くぜ!最後は【キミに恋してる。】」



