そして同じように張り紙を読むと、同じように怒った。
「ひどいよね、ホント誰がやったんだろう」
『確かにな、せっかく後輩の男が増えたっていうのに…』
パンタ先輩のことは置いといて、中本先輩はとても怒ってくれている。
「仕方ないので帰りますね」
そう言い階段に向かうと、クラスメイト3人に止められた。
ほぼほぼ喋ったことのない、クラスの中心にいる、おしゃれな女子だ。
「羽田さん、ちょっと聞きたいことがあるからいいかな?」
中心にいる子、えっと、誰だっけ…確か原さんだっけ、が話しかけてきた。
「え、いいよ、どうしたの」
「一応女子にしか聞かれたくない内容だから移動していいかな」
ますます何を聞かれるか分からくなってきたけど、断る理由もない。
「わかった、2人とも、玄関で待っててね」
「で、でも…」
「わかった、待ってるから」
まなとくんの言葉を遮るようにそうたくんが言った。
私は上の階にのぼる3人について行った。