『魔王ー、俺が来た!』
ポージングをしながらパンダ先輩がやってきた。
余計逃げづらくなっていないか…。
「ハハハハハッ、まさか自分からやってきてくれるとはな…。松下こうやよ、次はお前だ」
魔王の手のひらに禍々しい紫色の塊が浮かんでいる。
助けたい、庇いたい、そう思ったけど足が震えて動けない。
パンダ先輩に塊が当たったけど、驚くことがおきた。
元の人の姿に戻っている…。
魔王のそばには、愛らしい見た目とは真逆の姿をした、(元)パンダ(先輩)がいた。
「せっかくだから教えてやろう。あの神がパンダにしたのは知っていたか?すなわちこれは神の力が宿っている。それに我の力が混ざれば、最強になるだろう」
色々気になることがあるけど、とりあえず…神様がパンダの姿にしたんだ…。
黒幕とか言っていたから魔王の仕業だと思っていた。
「そして、このダークパンダを使い、学校を我のものにするのだ」
ネーミングセンスはダサいけど、大変なことになってしまった…。