寝室のスライド式の扉をゆっくりと開け、紬希の様子を確認する。

紬希はまだ眠っているようで、寝息をたてていた。

「腹減ったな、」

寝室から移動し、キッチンをなんとなく漁っていると、見覚えのない箱が目に止まった。

随分と頑丈な箱だった。