この世に、奇跡など存在しないと思っていた。

俺の恩師を死なせた神のことを、酷く憎んでいた。

神がいるのなら、奇跡は起きるはずだと思っていた。


もしかすると、恩師の死が無ければ、代償として紬希が死んでいたかもしれない。