「紬希、俺が、昨日から何も食ってないから、俺に、飯、渡そうと思ったのか?」

震える声で紬希の手を握るも、反応は無い。

「なに、やってんだよお前は…、ほんっとに、こんなの、俺の責任じゃねえか、なあ、」

昨晩の会話で、俺が何も食べていないことを心配した紬希は、きっと、俺にご飯を渡そうとした。そのために、2階にあるコンビニに、行ったんだな。

1階と2階は売店が並んでいるが、3階は完全に病室専用の階で、売店は無い。強いて言うなら、自販機がある程度だ。

きっと紬希は、2階まで階段で降り、また階段を上がろうとしたのだ。エレベーターを使うほどの距離では無いと思ったのだろう。



「紬希、」