医者になって3年。
内科と脳外科を専門としている。
俺の担当時間は主に深夜帯の為、夜中には急患として毎日患者が運び込まれてくる。

「病院着きましたよー。」

運び込まれてくる患者は大体がテンパっていたり、症状が重く話もままらなかったりしている。

そのため、俺達医者までもが焦りを見せてしまうと、悪循環をもたらしてしまう。




_医者はいつも冷静に淡々と。
今はもう亡き恩師が、いつも呪文のように唱えていた言葉だ。

俺の中での座右の銘のような言葉だ。

恩師の亡骸がフラッシュバックし、胸がズキリと痛んだ。