私とあの子

しくじった。まさかこんなことになるなんて思ってなかった。

「こんなところに近道...」
少し出るのが遅くなったし、こっちの道から行こう。

「ちょっと姉ちゃん、今いいかぁ?」

厄介な不良に絡まれるとは、どうしよう。

「俺さ、今金なくて、10万よこせよ」

登校中の学生がそんな大金を持ってるわけなじゃん。バカなの?この人。

「すみません。私もそんなに、持ってない
です」

「あぁ⁉︎じゃぁ、有り金、全部よこしやがれ!」

あぁ、不良の怒りのツボがわからない。 急に殴りかかってくる所とか、

「おい、俺のナワバリで何してやがる?」

「ひっ東条様、、!!ど、どうかお許しを」

東条様?何かのお偉いさんなのかな?

「チッさっさと散れっ!」

そそくさと逃げて行く男。

「助けていただいてありがとうございました
東条様?」

不良が様付けで呼んでいたから一応、様付けで呼んでみる。

「やめろ女。様付けとか、敬語とか
吐き気がする」

女って、言い方。

「じゃぁ、東条くん。ありがとう」

「苗字嫌いなんだ。名前で呼べ。
東条 宇宙(とうじょう そら)だ。
呼び捨てでいい」

結構わがままだな。

「宇宙?」

「あぁ、それでいい。
お前、その制服って事は、南高か。
俺のこと知らねーの?」

「知らないよ。転校生だし。
それと私の名前は、 夢野玲。玲って呼んで」

「ハハッ面白いな、玲。これからよろしくな!」

面白い?なぜかわからないけど、不良と友達になりました。