ママは、私が物心ついた頃にはもう、お姉ちゃんのことが嫌いだった。だからそれを利用した。
「ママ、今お話ししてもいい?」
「ん?なぁに?」
私が話しかけると何をしていても、私の身長の高さまでしゃがんできて、話を聞いてくれた。
「お姉ちゃんがね、私のこと打ったの」
そう言うとママの顔が歪んで、すぐにお姉ちゃんが呼ばれた。
「玲!何したか分かってるの⁉︎」
お姉ちゃんはなんで怒られてのか分かってなくて、その姿が滑稽だった。
「お母さん、私何もしてないよ...?」
「嘘つかないで!実の妹のことを叩いて、」
今思えばきっと、ママは私が叩かれてないことを知っていたと思う。ただ、お姉ちゃんが嫌いだったから、ママからしたら、嘘でもよかったんだ。



