私とあの子

空気が読めないのか、それともわざとそうしてくれたのか、私にはわからない。

「宇宙、先輩」

宇宙の方を見て、我慢できずに涙が溢れたように、愛は涙を零した。こうやって、私の周りにいた子を、自分の味方にしたのだ。

「あ、ごめんなさい!泣くつもりはなかったんですけど、」

えへへと泣き笑いをした。いつものやり方だ。目にタコができるくらい見てきた。

「私、お姉ちゃんにいじめられてて、家では奴隷扱いなんです。ママも、私のことなんて、」

涙をボロボロと流した、愛。私がされていることを当たり前のように、自分がされている風に言ってしまう。愛の仮面が硬いのだ。もう終わりだなと思っていると、

「玲がそんなことするわけねーじゃん。バカじゃねーの?お前」

そう、宇宙が言った。初めて、光が見えた気がした。