私とあの子

「あ、愛?」

うしろを向きながら、そう言った。

「やっぱり!もしかしてって思ったんだけどやっぱり?こんなところで何してるの?」

何してるのって、見たらわかるじゃん。私は愛みたいにお弁当作ってもらえないから、どうせ購買で食べるしかないっていうのに。


「ご飯食べてるの。愛こそ何してるの?お弁当でしょ」

愛の方こそ、お弁当を作ってもらってるんだから購買にくる用事はないはずだ。

「友達がここで食べるって言うから、私も一緒に食べようと思って」

初日から、友達ができたんだ。私に友達ができない原因は、宇宙だと思うけど

「なぁ、そいつ誰だよ?」

ずっと話をしていて、疑問に思ったのかそう聞いてきた。

「あ、えっと」

紹介の仕方を迷った。いつもなら普通に言うのに、宇宙のことは失いたくなかった。

「えー!もしかして、東条宇宙先輩ですか?初めまして、お姉ちゃんの妹の夢野愛です!」

私の言葉を遮って自己紹介ををした、愛。宇宙もやっぱり、そっち側かなぁ。なんて考える。

「は?お前に聞いてねーし。俺は、玲に
聞いてんの」

え?

「で?誰だよこいつ」

私に聞いてくる、宇宙。

「わ、私の妹!」

「あっそ」

聞いてきたくせに、そんな反応...とは思わない。私に向かって、聞いてくれたことが嬉しい。浮かれていた私は、聞き逃していた。

「チッ!どういうこと?」

そんな、愛の言葉に。