次に目を覚ますと、私は保健室のベッドで寝ていた。
体を起こして少しボーっとする。
すると、燈くんが入ってきた。
「起きたか？」
「燈くんっ……」
「気をつけろって言ったろ。」
「ごめんね……心配かけて。」
「心配するから……」
そう言って燈くんが抱きしめてきた。
しかし、私はバランスを崩し、燈くんと一緒に押し倒れてしまった。
運がいいか悪いか分からないが、おまけに少しキスをしてしまった。

と、燈くんの顔が……近いっ……
「と、燈くん……」
「気分はどうだ？」
「もう大丈夫！」
「なら、教室に戻るか」
そう言ってベッドから起きあがるとまたバランスを崩し、なんと、燈くんにお姫様抱っこをさせられてしまった。