そんなみんなを見て文恵さんが私に言った。
「すごいアイデアね。さすが弘樹先生と美鈴ちゃん。子供達にとって一生の思い出になったと思う。いつか自分も元気になって先生達みたいに素敵な人と結婚したいって言ってたわ。そう思わせただけで大成功ね」
「文恵さん。色々支えてくれてありがとうございました。今日もわざわざ遠くから来て下さって嬉しかったです」
「何言ってんのよ。誰と誰の結婚式?場所はどこ?私以外に招待するべき一番ふさわしい人がいるとでも?」
「……文恵さんったら」
「美鈴ちゃん。何かあったらすぐに連絡してね。飛行機でびゅーんと駆けつけて助けてあげる。これから子供もできるかもしれないし、お母さん代わりとは言えないけど、産後上京して美鈴ちゃんをみてあげてもいいよ。子供も連れてきちゃおうかな。友達もいるしね。うちにも来てね。自然が一杯でいいところだよ」
「文恵さん。もう、泣かせないで。嬉しすぎる。九州は今度絶対行きます!」
「来て来て。昔の人はうちの近所に関東から新婚旅行に来ていたらしいよ。お二人も是非どうぞ」



