「私からもお願いします、館長」
「……うーん。わかったよ。いずれにしても行ってみないとわからないというのは賛成だね。受け入れられるだけのきちんとした病院でないとこちらもトラブルに巻き込まれかねない。そこは厳しくしていこう。とりあえず、住田病院から考えてみるか」
「はい。宝田病院は私の方で責任もって引き継ぎます」
「わかった。頼んだよ。住田病院は近いうち相談しておくよ」
「はい。よろしくお願いします」
館長が出ていった。
「良かったね、美鈴ちゃん」
「はい。ありがとうございます、文恵さん」
私は俄然やる気がわいてきた。