「美鈴っ!」
俺はびっくりして部屋を探しまくり、最後に自分の書斎に入った。机の上に見たことのないメモがある。
『弘樹先生 全て解決しましたね。この生活は終わりにしましょう。ご飯とおかず少し冷凍してあります。よかったら食べてください 色々ありがとうございました。 美鈴』
「な、なにを言ってるんだ……どうして……」
俺は夜勤明けだったこともあり、頭が回らず、ただパニックになった。美鈴が出て行った。なぜ?急いで携帯で電話をすれば、電源が入っていない……という例のアナウンスが流れている。
これはもしかして避けられている?何があった?
自分が何かしたとは思えず、呆然とし、とりあえずアパートへ向かった。しかし、鍵がかかっている。鳴らしても出てこない。
管理人が不審がって見に来た。俺が例のストーカーかと思ったらしい。顔を合わせてから、以前彼女に付き添ってストーカーのことを説明した人間だと気づいてホッとしていた。
「あの、美鈴は来ていませんか?」
「え?彼女なら昨日久しぶりに夕方みえて、片付けをしてしばらくまた留守にしますといって出て行かれましたよ」
「……」



