「お疲れ様でした」

 先生と一緒に歩き出した。

「優しいいい先輩だな。君のこと本当に妹同然に思っている」

「はい。私にとってかけがえのない姉のような人です」

「君を大切にしないと彼女に叱られそうだ」

「そうですよー、大切にしてください」

「はいはい。じゃ、行くよ。ラブラブするぞ」

「もう。ふざけないでください」

 笑いながらエレベーターに乗った。緊張する。うまく行きますように……。