ずっと君だけを


先輩達とお昼ご飯を食べ終わって、5時間目の授業が始まる


教科書を開けという先生の指示に私は従えない


なぜなら教科書は明日もらうことになっているから


「一緒に見る?」


とりあえず参加してる姿勢だけは見せとこうとぽけっとしてると、視界の横から教科書が出てきて


少し焼けた肌の短髪をした男の子が机を寄せてくれる


「いいの...?」


「いいよ、あの先生よく当ててくるから見といた方がいいし。」


ありがとうとお礼を言って一緒に見せてもらう


ちょっと私の方に寄せてくれてる彼は、とことん優しいみたいだ