夕日に差し掛かる頃に私と富井くんは最寄りのバス停の前で足を止めた。
「沢山食べれて楽しかった〜!! 一緒に食べ歩きをしてくれてありがとう」
「こちらこそ、朝倉と食べ歩きができて楽しかった」
「時間があっという間だったね!」
「また、一緒に食べ歩きをしような」
富井くんの言葉に私は彼にお願いをした。
「また、一緒に食べ歩きをするのはいいよ!? でも今日、私と会ったことは誰にも言わないで欲しいの」
「いいよ。 誰にも言わない」
少し沈黙していたら朝倉が乗るバスがきた。
「ありがとう。またね」
「気をつけて、帰れよな」
バスに乗った朝倉を見送った。

