数日後……



(すごい真面目な男の子だったなぁ……)



鈴華は家にいても、学校にいてもあの日、助けた男の子のことが忘れられないでいた。

「また、会えないかな」


なんて思いながら淡い恋心に思い出と心の中にしまう。





***





時を同じくしてーー。




航基もあの日の女の子の笑顔が忘れられないでいた。



俺が持っているハンカチにはあの日助けてくれた女の子の名前が書かれてある。



短い時間の中で自己紹介をしたけどもハンカチに刺繍がされてあった〝 S.A 〟この名前を頼りに俺は彼女を探すのだった。