「あの日から今日……ずっと言えなかった想いを伝えます。朝倉鈴華さん、あの頃から好きでした。俺と付き合ってください」
鈴華が顔を上げると富井くんと目があった。
あの頃は淡い恋心として心の中に仕舞い込んでたけどそれが叶うだなんて。
私の答えはもう決まっている。
「私も富井くんのことが好きです」
私の言葉に富井くんが抱きしめてきた。
「ねぇ、みんなが見てるって」
「ありがとう、朝倉」
カップルグランプリを見守ってる生徒からは壮大な拍手や「おめでとう!」「お幸せに!」と祝福の言葉が聞こえる。
今年のカップルグランプリの優勝は文句無しで富井くんと私に決まった。