あの日の君に好きと伝えたくて




あの日から忘れられなかった男の子は間違いなく目の前にいる富井くんだ。



鈴華はようやく口を開いた。



「いつから気づいてたの?」と富井くんを訪ねる。



「高3のクラス名簿をみて三つ編みとそれからあの時の眼鏡姿で確信した」



「あの、一緒に食べ歩きをした日?」



富井くんは頷いて、あの日助けてくれた鈴華の印象が違ったことを聞かれた。



「高校に入った時にうまく友達を作れず、今も高校生活に馴染めなくて……」



「俺はあの日の出来事で朝倉を知り、それからずっと朝倉に惹かれていたんだ。高3で同じクラスになってから気づけば朝倉を目で追っていた。本当は明るくて、美味しそうに食べてる姿を隣で見ていて楽しかった」



私は恥ずかしくなって下を向いた。